看護師は患者さんに寄り添い、元気を分けてあげるのが仕事です。そのため、女性ならではの強みである協調性、親和性、共感性が活きる看護師の仕事は、まさにうってつけと言えるでしょう。ただ、男性看護師ならではの強みというものがあり、期待されている役割も多くあります。自分が期待されている役割を理解することで、チームで助けあい、質の高い看護ケアにつながるでしょう。男性看護師に求められるのは、体力や精神面でのタフさです。看護師の仕事の一つに、患者をベッドから車椅子へ移動させる移乗介助があります。ボディメカニクスの技術を使えば、介助に必要な力を小さくできますが、それでも身体にかかる負担は大きいです。男性は女性に比べて力があるので、介助などの体力や腕力が必要になる業務で重宝します。また、患者を看取ったり、命を預かる責任や重圧だったりなど、看護師は体力だけでなく精神的にもハードな仕事です。男性看護師が女性看護師の精神的な負担を理解し、支えてあげることで、周囲から頼れる存在になることができます。また、男性看護師がいることにより、職場の人間関係が穏やかになるということもあります。女性だけの職場だと、どうしても派閥争いが勃発したり、遠慮がなくなったりして、関係がギクシャクしてしまうこともあるでしょう。男性が緩衝役を担うことにより、女性同士の人間関係のトラブルを防ぐことにつながります。男性看護師には職場の雰囲気を良くし、チームワークを高めるような役割が期待されているのです。